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【ダイヤモンドリーグ第2戦蘇州】レポート&コメント:北口が五輪イヤー初戦で逆転V! 泉谷は五輪王者を押さえて2位

2024.04.28(日)
写真:アフロスポーツ

先週のダイヤモンドリーグ(DL)開幕戦に続き、第2戦も中国で開かれました。今回の会場は蘇州。厦門大会以上に観客が入り、中国勢を後押しする独特の雰囲気に包まれる中で日本人選手5人が奮闘しました。

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大会でDL主催者からも注目選手として紹介され、期待が集まったのは女子やり投の北口榛花(JAL)でした。昨年の世界選手権(ブダペスト)で初優勝を果たし、既にパリ五輪代表には内定。世界女王として臨んだ五輪イヤーの自身初戦から、劇的なドラマが待っていました。

試合前の練習は「本当に状態が悪かった」といい、不安を抱えたまま本番を迎えました。1投目は55m97。その後も4投目までは本来の投げを披露できず、首をかしげる場面も多く見られました。DLで最終6投目に残るには、5投目を終えてトップ3位に入る必要があります。北口は4投目を終えて7位に沈み、技術面のことを考えるよりも気持ちで投げることを優先。「これが最後になっても後悔しないように」と思い切り良く腕を振ると、61m44をマークして2位に浮上しました。「ファイナル3」でも小気味よい助走から渾身の一振りを見せて62m97。逆転優勝が決まると、満面の笑みで跳びはね、トレードマークの天真らんまんさが戻りました。

本人は「試合運びは本当に最悪。作戦会議をしないといけない」と反省し切りでしたが、土壇場での勝負強さは今季も健在。これまで外したことがなかったDLの表彰台も死守し、8月の大一番に向けても弾みをつける絶好のスタートとなりました。


第1戦でパリ五輪代表内定をつかみ取った男子110mハードルの泉谷駿介(住友電工)は2週続けて存在感を示しました。中盤以降は何度もハードルに脚をぶつけてバランスを崩しながらも、東京五輪金メダルのパーチメント(ジャマイカ)らを抑えて貫禄の2位。13秒23のタイムには満足していませんでしたが「順位はいい方だった」と前向きに捉えました。
第1戦の前から右太もも裏に違和感を抱えていたといいます。それでも海外の強敵相手に2試合とも表彰台を譲らず「ダイヤモンドリーグの雰囲気にも慣れてきた」と自身の成長を実感。今後はセイコーゴールデングランプリを挟んで再び海外転戦に向かいます。「昨年よりも近づいている」と手応えを示す世界大会での表彰台にも期待が膨らむシーズンの始まりでした。



男子走高跳の真野友博(九電工)は第1戦後も一人中国に残って、現地での調整に励んできたそうです。2m12、16、20といずれも1回でクリアし、2m24も土壇場の3回目で成功。2m27は惜しくも跳べませんでしたが、2週連続で2m24の記録を残し「昨年より状態はいい。シーズンの最初から大きな舞台に2試合出場できたのはとても貴重な経験」と収穫を口にしました。ポイントを着実に稼ぎつつ、大一番となる6月の日本選手権に向け「もっと調子を上げていきたい」と慢心なく見据えています。



男子100mの桐生祥秀(日本生命)は、先週からタイムを0秒01縮めたものの10秒37の8位となり「10秒3台なので、このままでは何もできない」と危機感を募らせました。スタートで少し失敗したといい、その後も思うようにスピードに乗れないままでした。今後の国内大会にすぐに目を向け「何か問題があるのでコーチとも相談していきたい。日本に帰ってもう一回集中して練習していく」と巻き返しを誓いました。



女子400mの久保山晴菜(今村病院)は前日の昼に出場が決まり、急きょ蘇州に向かった中でレースに臨みました。初の大舞台は雰囲気にも圧倒されたそうです。トップからは大きく引き離され、54秒47の8位と悔しい結果となりましたが「今後この経験を次に生かすしかない。世界との差を少しずつ埋めていけるように強化していきたい」と前を向きました。



先週自身の世界記録を塗り替えた男子棒高跳のアルマント・デュプランティス(スウェーデン)は優勝を決めると、6m25に設定して再び世界記録更新に挑戦。惜しくも成功とはなりませんでしたが、大いに観衆を沸かせました。


5月にはダイヤモンドリーグ第3戦のドーハ大会があり、日本でもセイコー・ゴールデングランプリ陸上2024東京(国立競技場)が開催されます。
海外勢相手にも存在感が増してきた日本勢のさらなる活躍に注目です。



北口榛花(JAL)コメント】

女子やり投 1位 62m97



試合運びは本当に最悪でした。試合直前の練習の状態が本当に良くなかった。とにかくやりが飛ばなくて、やりたいことを整理できないまま試合に臨みました。最後は思い切りいこうと、気持ちだけで投げました。技術のことは考えずに投げてしまったのは初戦としては反省点です。もうちょっと気持ちに余裕を持ってできたら良かったです。

今日はふんわり投げても飛ばなさそうな雰囲気だったので、前に向かってきれいにやりを真っすぐ飛ばせるように意識していました。(5投目は)やっぱり6投目を投げたいという気持ちで、これが最後になっても後悔しないように思い切って投げました。気持ち良かったですが、周りにはまたかよ、みたいな感じに思われたかもしれません。でもあのまま7位だったら、ダイヤモンドリーグのポイントが2点しかない。ファイナルに行くことを考えると、初戦から点数を取っておいた方が楽なので良かったです。

今日試合をしたら、五輪までの絵が描けるのかなと思っていましたが、まだまだまっさらです。自分の中でかみあっている感じがしないので、コーチとも話さないといけないし、これから整理して作戦会議をしないといけない。いろんな人と話したり、見たりして今後のことを考えていきたいです。


泉谷駿介(住友電工)コメント】

男子110mハードル 2位 13秒23(+0.8)



内容はあまり良くなかったですが、順位が2位だったことだけはよかったです。記録はもうちょっと欲しかったですが、順位はいい方でした。先週より体は動きましたが、その分踏み切り過ぎて体が浮いてしまい、まだバランスが取れませんでした。そこはもっと強化していきたいです。中盤以降は上げようと思いすぎました。冷静にというのは難しいですが、インターバルが刻めなかった問題もあるので、そこはしっかり修正していきたいと思います。
海外選手と走ることはもう当たり前になってきました。ダイヤモンドリーグのレースの感じにも慣れてきています。ここから他の選手ももっと上がってくると思うので、置いていかれないように頑張りたいです。

昨年よりも(世界大会の)メダルには近づいてきたと思います。まだ技術的に安定していないのはもっと修正は必要です。(テーピングを巻く右太ももは)結構張っている感じが強いので、次戦のセイコーゴールデングランプリまでには治したい。しっかりと休みつつ、練習もうまくやっていきたいです。ゴールデングランプリの後はまた海外転戦を積んでいって、パリ五輪につながるレースをしていきたいと思います。


真野友博(九電工)コメント】

男子走高跳 7位 2m24



記録は先週と同じ2m24でしたが、内容としては先週の方が良かったです。助走が少し弾みすぎて、踏み切りまでうまくつなげられず修正しきれませんでした。ただ、悪いなりにも2m24を跳べたことは及第点。昨年より状態はいいと思います。
シーズンの最初からダイヤモンドリーグという大きな舞台に2試合出場することができたのはとても貴重な経験です。この経験を生かして、今後の糧にしていきたいと思います。海外転戦をすることで、改めてセルフケアなど自分のコンディションの管理は気を付けないといけないなと感じました。今回は一人での遠征だったので、動画を見返すことはできなかったです。感覚と実際の動きには誤差があります。試合を重ねて、自分の感覚を研ぎ澄ますような調整もしていきたいと思いました。

今後は今回以上の結果を残して、日本選手権に向けても状態を上げていきたいです。今季の記録としては、日本選手権では参加標準記録の2m33を目標にしたいですし、それ以降は日本記録などの記録も狙っていけたらいいなと思っています。


桐生祥秀(日本生命)コメント】

男子100m 8位 10秒37(-0.1)



最後まで落ち着いてレースはできましたが、スタートで少しミスをしてしまいました。それでも自分の思っているようなリズムでは走れましたが、単純にスピードが足りませんでした。日本に帰って、もう一回集中して練習しないといけないです。単純にスピードアップできればタイムは上がってくると思います。
(スタートは)リアクションタイムが明らかに遅れたと思いながら、それでもすぐに起き上がることなく走ることはできました。ただ、タイムは10秒3台なので、このままでは何もできないです。感覚は先週よりも落ち着いて走れましたが、それでもスピードが出なかったのは何か問題がある。コーチとも相談していきたいです。
久しぶりにダイヤモンドリーグに2試合出ましたが、4月のダイヤモンドリーグで上位に食い込めたことはありません。4月にもっと違うやり方の練習をして、10秒0台や9秒台を出せるように合わせていかないといけないと感じました。


久保山晴菜(今村病院)コメント】

女子400m 8位 54秒47



昨日のお昼に話をもらって、急きょ決まった出場でした。巡り巡って来たチャンスで、しっかりどういう状況でも力を出し切りたかったですが、なかなか調子を上げることができませんでした。せっかくのチャンスをものにできなかったので、率直に悔しいというのが一番です。自分でも考えてもいなかったことでしたが、今後も何があるか分からないので、常にいつでも走れる準備をすることが選手としては必要だなと思いました。

(初のダイヤモンドリーグは)今まではライブで中継を見ていて、実際に生で見たこともない雰囲気と会場でした。雰囲気に飲み込まれないようにと思って臨みました。せっかくの機会をいただけたので、いい意味でも楽しみつつ、しっかり走ろうと思いましたが、初めての雰囲気には圧倒されてしまいました。
今回実際に走ってみて、スピードを体感できたのはすごく良かったですが、その分差をすごく感じました。今後この経験を次に生かすしかない。世界との差を少しずつ埋めていけるように強化していきたいです。



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▼第108回日本陸上競技選手権大会 競技実施日
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