日本最大級の規模とスポーツ界屈指の歴史を誇る日産スタジアム

◆スタジアムの概要と歴史

「セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜」が、5月21日（日）に開催される。舞台は初開催となる「日産スタジアム」だ。ここは日本最大級の規模を誇り、スタンドは2層式で、座席の数は約72,000席。鉄骨造の屋根があり、全観客席の4分の3を覆っている。

1998年、神奈川県で行われた「第53回国民体育大会秋季大会」（かながわ・ゆめ国体）や「2002 FIFAワールドカップ」の会場となることを想定し、1994年1月から建設が開始。1997年10月に完成、1998年3月1日に開場した。総工費は603億円。

こけら落しはサッカーの「ダイナスティカップ」（東アジアの国際大会、現在は行われていない）の日本vs.韓国戦だった。この試合は日本が初出場を決めた1998年フランスワールドカップ前に行われ、中山雅史と城彰二の2ゴールで日本が韓国に2-1で勝利。5万9380人の観客を動員した。

1998年10月には「かながわ・ゆめ国体」の開閉会式と陸上競技で使用された。また、2000～2007年には毎年9月に国際陸上競技大会「スーパー陸上」が開催されていた。その他、陸上では2003年6月に「第87回日本陸上競技選手権大会」、2019年5月に「IAAF世界リレー2019横浜大会」が開催されている。

「2002 FIFAワールドカップ」の会場となり、2002年6月9日には日本vs.ロシア戦が行われ、日本がワールドカップ初勝利をあげた。決勝では、ブラジルがロナウドの2ゴールでドイツに2-0の勝利。ブラジルが5度目の優勝を飾っている。

また、「ラグビーワールドカップ2019」では決勝戦を含めて7試合が行われた。10月13日の日本vs.スコットランド戦は、直前の台風で開催が危ぶまれた中、日本が勝利。史上初のベスト8進出をこの地で決めている。

さらに2021年の東京オリンピックではサッカー男女の決勝戦が行われ、サッカーとラグビーのワールドカップ、オリンピックと、スポーツの3大イベントの決勝が開催された。

現在はJリーグ：横浜F・マリノス、ジャパンラグビー リーグワン：横浜キヤノン イーグルスのホームとして、Jリーグやリーグワンの試合のほか、コンサート・イベント会場として使用されている。



★日産スタジアム　公式サイト
https://www.nissan-stadium.jp/

日産スタジアムのアクセス

◆新線開業でさらにアクセスが便利に



「日産スタジアム」の最寄駅は2つ。1つはJR横浜線「小机（こづくえ）駅」。「新横浜駅」から1駅・2分だが、快速電車は停車しない。ここからスタジアムまでは徒歩7分と最も近いが、スタジアムまでにコンビニや商業施設はない。



もう1つは「新横浜駅」。『のぞみ』を含め、すべての東海道新幹線の列車が停車、JR横浜線も『快速』を含め、全列車が停車する。こちらは駅ビルや商業施設もあり、スタジアムの玄関口に当たる。スタジアムまでは徒歩で15分ほど。途中の道には飲食店、コンビニエンスストアなどが多数ある。



これまで「新横浜駅」は東海道新幹線、JR横浜線、横浜市営地下鉄の3線が乗り入れていたが、今年3月18日に東急新横浜線、相鉄新横浜線が新横浜駅でつながる形で新たに開業。東急は東横線、目黒線に乗り入れ、武蔵小杉、渋谷、新宿三丁目、池袋、目黒、四ツ谷、飯田橋、大手町など、さらには東武東上線、都営地下鉄三田線、東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線へ直通。相鉄は二俣川、大和、海老名、湘南台へと直通。ますます便利になった。

新横浜駅へのアクセス

◆東京駅から
・東海道新幹線：18分（自由席特急券を含め、運賃は1380円）
・JR東海道本線（横浜駅乗り換え）JR横浜線：約45分
・JR横須賀線（武蔵小杉駅乗り換え／15分程度必要）東急新横浜線：約45分

◆都営地下鉄大手町駅（東京駅最寄り）から
・都営地下鉄三田線（東急新横浜線直通）：約42分

◆品川駅から
・東海道新幹線：10分（自由席特急券を含め、運賃は1290円）
・JR東海道本線（横浜駅乗り換え）JR横浜線：約35分
・JR横須賀線（武蔵小杉駅乗り換え／15分程度必要）東急新横浜線：約35分

◆新宿駅から
・JR湘南新宿ライン（武蔵小杉駅乗り換え／15分程度必要）東急新横浜線：約45分
・JR山手線・湘南新宿ライン（渋谷駅乗り換え）東急東横線：約45分

◆新宿三丁目駅から
・東京メトロ副都心線（東急新横浜線直通）：約36分

◆渋谷駅から
・東急東横線（新横浜線直通）：約28分

◆横浜駅から
・JR横浜線：11～13分
・横浜市営地下鉄ブルーライン：11分

◆羽田空港から
・空港リムジンバス：35～40分
・京浜急行空港線（横浜駅乗り換え）JR横浜線もしくは横浜市営地下鉄ブルーライン：約45分

◆成田空港から
・成田エクスプレス（横浜駅乗り換え）JR横浜線：約2時間
・鉄道やリムジンバスで「東京駅」「品川駅」へ出て乗換え：約2時間

大会後、各地への最終電車

大会終了後、新横浜駅から新幹線で全国各地に帰ることができます。

※ご利用の際にはJR各社の時刻表をご確認下さい。

★東海道新幹線 時刻表
https://railway.jr-central.co.jp/jikoku/

★東北、上越、北陸新幹線 時刻表
https://www.jreast-timetable.jp/timetable/list1039.html

◆新横浜駅発の東海道・山陽新幹線
・19:10　博多、小倉
・20:18　広島、福山
・20:51　岡山
・21:42　新大阪
・22:21　名古屋

◆新横浜発の新幹線、東京乗り継ぎ東北新幹線方面
・19:38→19:57 東京 20:16→新青森
・21:15→21:33 東京 21:44→仙台

◆新横浜発の新幹線、東京乗り継ぎ北陸・上越新幹線方面
・20:33→20:51 東京 21:04→金沢、富山
・21:09→21:27 東京 21:40→新潟
・21:39→21:57 東京 22:08→長野




文・写真：小野寺俊明（スポーツ企画工房）