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【セイコーGGP】「世界体感ポイントを予習しよう!」種目別見どころ③~中長距離編~
2023.05.07(日)ゴールデンウィークに入り、日本グランプリシリーズやダイヤモンドリーグも開幕。
いよいよ国内外の陸上トラックシーズンが本格的になってきました。
5月21日(日)開催、セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜までもあと15日を切った中で、各種目どんな特徴があって「世界体感」できるのか、そのポイントをご紹介します!
第3回目は「中長距離」種目。
~チケット好評発売中!~
■お蔭様でセイコープレミアムシート・B席アスリート撮影会付きは完売いたしました。
ご購入いただいた皆様ありがとうございます。
■SS席、S席、A席、B席は引き続き販売中(先着)です。ご購入はお早めに!
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1500m - "駆け引きの限界"に挑戦するミドルディスタンスランナー
オレゴン2022世界選手権で3種目(800m・1500m・5000m)出場の田中希実(New Balance)がエントリーしている1500m等の中距離種目は「トラックの格闘技」と形容されます。それは、短距離・ハードル種目の「セパレートレーン(各選手が定められたレーンを走る)」とは異なり、800m以上の種目では「オープンレーン(好きなレーンを走る)」になることと関連しています。
もちろん、外側を好んで走る選手はいないため、スタート直後は皆1レーン側を目指して走ります。
また、先頭でペースメーカー役・風よけ役になることは避けたいので、先頭ではない絶妙な位置取りを目指します。
写真提供:フォート・キシモト
よって、同じ心理となった選手間の距離は非常に近くなり、特にスタート直後から最初のコーナーに入った150mほどは接触が多発します。
加えて、中距離種目はスピードが遅いわけでは決してない(1500mを3分45秒で走る場合、100m15秒平均になります)点が、「格闘技」と形容される所以です。
スタート直後の激しい位置取りとラストスパートに備えた位置取りをぜひ会場で体感してみてください!
>>女子1500m出場選手はこちら
3000m - "スピードと持久力の限界"に挑戦するロングディスタンスランナー
中学までは長距離種目として主流だが、高校~シニアの大会ではあまり馴染みのない3000m。今大会、男子では、オレゴン2022世界選手権日本代表で、昨年5000mで13分10秒69の日本歴代2位の記録をマークした遠藤日向(住友電工)や日本グランプリシリーズ金栗記念5000m・ゴールデンゲームズ10000m日本人1位の塩尻和也(富士通)、女子ではアスタナ2023アジア室内選手権3000m 3位の山本有真(積水化学)等、800m/1500mの中距離ランナーではなく、5000m~マラソンを主戦場にする長距離ランナーがエントリーしています。
長い距離をメインにしていることもあり、恐らくスタミナ面では問題ないはずですが、昨今の長距離にはスピードが不可欠な要素になっています。
写真提供:フォート・キシモト
特にトラック種目では、ラスト1周(400m)が短距離選手並みのペースまで上がることも珍しくありません。
長距離界を席巻しているアフリカ勢に対抗していくためにも、ラストの切り替えでどこまでペースアップできるか注目です。
3000m障害物 - "スタミナと技術の限界"に挑戦するスティープルチェイサー
今大会にも出場予定で、昨年ダイヤモンドリーグファイナル4位の成績をおさめた三浦龍司(順天堂大学)の活躍もあり、注目度が高まっている種目である3000m障害物(通称"サンショー")。※ちなみに3000m障害物の英語表記は"3000mSC"。"SC=Steeplechase"なので、見出しに記載しています。
3000mという長距離走でありながら、トラックに設置された5個の障害物を飛び越える必要があるタフな種目です。
短距離・ハードル編で紹介した400mハードルに近しい要素があるかもしれませんが、厳密に歩数云々している選手はいません。
ただ、ハードルと違うのは、"サンショー"の障害物はまず倒れることがありません。
写真提供:フォート・キシモト
よって、うまく越えなければ選手自身のケガにつながってしまう、非常に危険な種目でもあるのです。
加えて、やはり長距離走なので、終盤疲労との闘いは避けられません。
できるだけ少ないエネルギーで各障害物を越える技術が不可欠になってくるのです。
絶対に越えなければならない障害物を処理しながらも長距離を走り抜くタフな選手たちをぜひ会場で体感してみてください!
>>男子3000m障害物 出場選手はこちら
最終回は跳躍編です。乞うご期待!
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