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2017 RESULTS Men

Men 100m

男子100メートルは、ジャスティン・ガトリン(35=米国)が向かい風1・2メートルの中、10秒28で連覇した。

日本勢ではケンブリッジ飛鳥(23=ナイキ)が、10秒31で2位に入った。期待のサニブラウン・ハキーム(18=東京陸協)は10秒42で4位だった。

◆ガトリンの話「昨シーズンはケガで練習できない時期があった。今シーズン初レースだったが、集中力を取り戻せて、向かい風の中でトップスピードも出せた。ケンブリッジ選手はフィニッシュがうまいのでマークしていた。また、(3位に入った)多田選手は素晴らしいスターターで驚いたが、自分のレースパターンにもっていけた。(ボルト選手が引退する)世界選手権は、ものすごくワクワクしている」

▼Interview with a winner
Justin GATLIN/USA

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WIND: -1.2
POS LANE ATHLETE   RT MARK  
1 3 ジャスティン・ガトリン
Justin GATLIN
USA 0.147 10.28
2 4 ケンブリッジ飛鳥
Aska CAMBRIDGE
ナイキ 0.146 10.31
3 2 多田 修平
Shuhei TADA
関西学院大学 0.131 10.35
4 5 サニブラウン・アブデルハキーム
Abdul Hakim SANI BROWN
東京陸協 0.156 10.42
5 6 蘇 炳添
Bingtian SU
CHN 0.179 10.43
6 1 エマヌエル・マタディ
Emmanuel MATADI
LBR 0.146 10.67
7 7 ケマル・ハイマン
Kemar HYMAN
CAY 0.154 10.68
8 8 大瀬戸 一馬
Kazuma OSETO
安川電機 0.185 11.05

Men 200m

男子200メートルは、アーロン・ブラウン(24=カナダ)が向かい風2メートルの中、20秒62で連覇を果たした。

日本勢最高は20秒93で3位の藤光謙司(31=ゼンリン)。リオ五輪男子400メートルリレー銀メダルメンバーの飯塚翔太(25=ミズノ)は、21秒10で、8人中5位に終わった。

◆ブラウンの話「今日のレースにはたいへん満足している。ホームストレートの向かい風が強かったので、前半の勢い保っていきたかった。次はダイヤモンドリーグのローマ大会、ジュネーブ大会出場を予定している。そして、7月初旬の世界選手権カナダ代表選考会で出場権を手に入れ、本戦で決勝に進出したい」

▼Interview with a winner
Aaron BROWN/CAN

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WIND: -2.0
POS LANE ATHLETE   RT MARK  
1 5 アーロン・ブラウン
Aaron BROWN
CAN 0.130 20.62
2 7 デドリック・ドュークス
Dedric DUKES
USA 0.163 20.71
3 2 藤光 謙司
Kenji FUJIMITSU
ゼンリン 0.153 20.93
4 6 原 翔太
Shota HARA
スズキ浜松AC 0.151 21.03
5 4 飯塚 翔太
Shota IIZUKA
ミズノ 0.148 21.10
6 3 アイザイア・ヤング
ISIAH YOUNG
USA 0.147 21.11
7 1 川瀬 孝則
Takanori KAWASE
奥アンツーカ 0.152 21.37
8 8 楊 俊瀚
Chun-Han YANG
TPE 0.161 21.61

Men 800m

男子800メートルは、ティモシー・キトゥム(22=ケニア)が、1分47秒03で優勝した。

キトゥムはナイロビからドバイ経由の18時間のフライトで、大会当日の午前2時に成田に着いたばかりとは思えないパフォーマンスを見せた。

日本記録保持者の川元奨(24=スズキ浜松AC)が、1分47秒28で2位に入った。

◆キトゥムの話「今朝、日本に着いて、すぐに走ったが、その割には悪くなかった。こんな経験は初めてだった。今後の目標はケニア選手権で優勝してロンドン世界選手権代表になること。代表になったら、もちろん金メダルを狙う。その後は東京オリンピックも目標にしたい」

▼Interview with a winner
Timothy KITUM/KEN

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POS ATHLETE   MARK  
1 ティモシー・キトゥム
Timothy KITUM
KEN 1:47.03
2 川元 奨
Sho KAWAMOTO
スズキ浜松AC 1:47.28
3 村島 匠
Takumi MURASHIMA
順天堂大学 1:47.88
4 マイケル・リマー
Michael RIMMER
GBR 1:48.29
5 ジェームス・ガー
James GURR
AUS 1:48.98
6 花村 拓人
Takuto HANAMURA
関西学院大学 1:49.05
7 三武 潤
Jun MITAKE
東京陸協 1:49.15

Men 3000m(オープン)

男子3000メートルは、ポール・キプンゲチチ・タヌイ(26=ケニア)が7分52秒67で優勝した。

リオ五輪男子1万メートル銀メダルのタヌイは現在、日本の実業団チーム九電工の所属。同じく実業団のトヨタ紡織所属のエバンス・ケイタニー・キプトゥム(17)と競り合い、最後は100分の1秒差で振り切った。


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POS ATHLETE   MARK  
1 ポール・キプンゲチチ・タヌイ
Paul Kipngetich TANUI
九電工/KEN 7:52.67
2 エバンス・ケイタニー・キプトゥム
Evans Keitany KIPTUM
トヨタ紡織/KEN 7:52.68
3 松枝 博輝
Hiroki MATSUEDA
富士通 7:54.33
4 關 颯人
Hayato SEKI
東海大学 7:55.44
5 鎧坂 哲哉
Tetsuya YOROIZAKA
旭化成 7:58.40
6 ベナード・カトゥイ・ムイア
Bernard Katui MUIA
トヨタ紡織/KEN 8:02.00
7 戸田 雅稀
Masaki TODA
日清食品グループ 8:06.66
8 鬼塚 翔太
Shota ONIZUKA
東海大学 8:08.73
9 上野 裕一郎
Yuichiro UENO
DeNA 8:10.44
10 平 和真
Kazuma TAIRA
カネボウ 8:14.87

Men 110mH

男子110メートル障害は、向かい風1・8メートルの中、謝文軍(26=中国)が13秒51で優勝した。

中国の英雄・劉翔からアドバイスも受けている謝は、リオ五輪7位のミラン・トライコビッチ(24=キプロス)を、100分の1秒差で抑えた。

ロンドン、リオ五輪2大会連続米国代表のジェフ・ポーター(31)は、13秒73で7位に沈んだ。

◆謝の話「上海ダイヤモンドリーグから1週間もなく、風向きも理想的ではなかったが、私のコンディションは良好だった。このハイレベルな2試合を経て、自分の状態が理解できたので、今後に生かしたい。世界選手権は13秒48を出せば行けるので、出場して上位8位以内を狙いたい」

▼Interview with a winner
Wenjun XIE/CHN

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WIND: -1.8
POS LANE ATHLETE   RT MARK  
1 3 謝 文軍
Wenjun XIE
CHN 0.153 13.51
2 5 ミラン・トライコビッチ
Milan TRAJKOVIC
CYP 0.155 13.52
3 7 大室 秀樹
Hideki OMURO
大塚製薬 0.141 13.59
4 6 矢澤 航
Wataru YAZAWA
デサントTC 0.151 13.69
5 1 グレグマー・スウィフト
Greggmar SWIFT
BAR 0.141 13.72
6 2 増野 元太
Genta MASUNO
ヤマダ電機 0.150 13.72
7 4 ジェフ・ポーター
Jeff PORTER
USA 0.125 13.73
8 8 楊 尉廷
Wei-Ting YANG
TPE 0.145 13.79

Men 400mH

男子400メートル障害は、クインシー・ダウニング(24=米国)が48秒96で優勝した。

日本の安部孝駿(25=デサントTC)が、49秒20で2位に入った。

◆ダウニングの話「もう少し早く走りたかったが、全てうまくいく分けではない。今日はトリッキーなレースだったが、これまでやってきたことを続ければ、パニックもない。(ロンドン世界選手権選考会の)全米選手権でも、良い結果を出せると思う。代表に入れたら、ロンドンで勝ちにいきたい。常に勝利するために練習している。今後も精進して、やるべきことにトライする」

▼Interview with a winner
Quincy DOWNING/USA

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POS LANE ATHLETE   RT MARK  
1 7 クインシー・ダウニング
Quincy DOWNING
USA 0.159 48.96
2 2 安部 孝駿
Takatoshi ABE
デサントTC 0.191 49.20
3 6 ラスムス・マギ
Rasmus MAGI
EST 0.141 49.25
4 5 松下 祐樹
Yuki MATSUSHITA
ミズノ 0.168 49.82
5 4 小西 勇太
Yuta KONISHI
住友電工 0.146 49.95
6 8 トム・バートン
Tom BURTON
GBR 0.170 50.07
7 3 岸本 鷹幸
Takayuki KISHIMOTO
富士通 0.137 50.38
8 1 宮尾 幸太郎
Kotaro MIYAO
Ise A.Lab. 0.131 50.61

Men 3000m SC

男子3000メートル障害は、ジェイラス・ビレチ(24=ケニア)が8分19秒54で優勝した。

ダイヤモンドリーグ14年、15年ツアーチャンピオンのビレチは、この日の暑さも気にしない走りで、2位のニコラス・ベット(20=ケニア)に2秒17の差をつけた。

◆ビレチの話「日本で勝つことができてうれしい。暑い日のレースは何度も走ったことがあるので、問題なかった。6月21日に世界選手権ケニア代表選考会があるので、その前に2つの大会に出て、それに臨む。ロンドンに出場できたら3位以内が目標になる」

▼Interview with a winner
Jairus BIRECH/KEN

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POS ATHLETE   MARK  
1 ジェイラス・ビレチ
Jairus BIRECH
KEN 8:19.54
2 ニコラス・ベット
Nicholas BETT
KEN 8:21.71
3 テスファイエ・ギルマ
Tesfaye GIRMA
ETH 8:32.18
4 ケーレブ・フーバー
Caleb HOOVER
USA 8:33.89
5 松本 葵
Aoi MATSUMOTO
大塚製薬 8:36.40
6 ジェームス・ニペレス
James NIPPERESS
AUS 8:40.29
7 山口 浩勢
Kosei YAMAGUCHI
愛三工業 8:43.24
8 スチュワート・マクスウェイン
Stewart MCSWEYN
AUS 8:44.66
9 石橋 安孝
Yasutaka ISHIBASHI
SGHグループ 8:46.50
10 荻野 太成
Taisei OGINO
神奈川大学 8:55.86

Men HJ/走高跳

男子走り高跳びは、マイケル・メーソン(30=カナダ)が2メートル30で優勝した。

日本の衛藤昴(26)も2メートル30をマークしたが、1回目成功のメーソンに対し、衛藤は2回目での成功。試技数の差で2位に泣いた。

◆メーソンの話「今日の記録には満足している。最初はリズムをつかむのがむずかしかったが、いったんつかむと2メートル30が跳べた。現在の自己ベストは2メートル33なので、2メートル36を跳びたい。世界選手権でもしっかりとパフォーマンスを出していきたい」

▼Interview with a winner
Michael MASON/CAN

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POS ATHLETE   2m05 2m10 2m15 2m20 2m25 2m28 2m30 2m32 MARK
1 マイケル・メーソン
Michael MASON
CAN
×○


××○
×○

×××
2m30
2 衛藤 昂
Takashi ETO
AGF



××○

×○
×××
2m30
3 王 宇
Yu WANG
CHN



×○
×○
××r
2m28
4 戸邉 直人
Naoto TOBE
つくばツインピークス




×××
2m25
4 ナウラジ・シン・ランダワ
Nauraj Singh RANDHAWA
MAS




×××
2m25
6 禹 相赫
Sang Hyeok WOO
KOR


×○

×××
2m25
6 ブランドン・スターク
Brandon STARC
AUS
×○



×××
2m25
8 高張 広海
Hiromi TAKAHARI
日立ICT


×××
2m15

Men LJ/走幅跳(オープン)

男子走り幅跳びは、王嘉男(20=中国)が8メートル14(追い風0・5メートル)で優勝した。

15年の世界選手権銅メダリストで、リオ五輪5位の王は、この日5回目まで7メートル84と振るわなかったが、最終6回目で逆転した。

昨年の覇者・黄常州(22=中国)は、8メートル6(追い風1メートル)で2位に泣いた。

◆王の話「ケガでまとまった練習ができていなかったので、今日の記録には満足している。この後、世界選手権参加標準記録の8メートル15を突破したいと思っているが、中国国内ですでに3人が突破しているので、私が突破しても代表に選ばれるかは分からない」

▼Interview with a winner
Jianan WANG/CHN

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POS ATHLETE   TRY1 TRY2 TRY3 BEST ORDER TRY4 TRY5 TRY6 RESULT  
1 王 嘉男
Jianan WANG
CHN 6m57
+2.1
7m84
-0.2
× 7m84
-0.2
3 7m63
-0.5
6m75
+2.9
8m14
+0.5
8m14
+0.5
2 黄 常州
Changzhou HUANG
CHN 7m92
+0.8
8m06
+1.0
8m02
+0.8
8m06
+1.0
7 7m65
-0.9
8m06
+1.0
3 下野 伸一郎
Shinichiro SHIMONO
九電工 7m97
+2.1
7m97
+1.6
8m00
+1.7
8m00
+1.7
6 × × 7m97
+1.5
8m00
+1.7
4 石 雨豪
Yuhao SHI
CHN 7m98
+4.3
× × 7m98
+4.3
5 7m95
+0.3
× 7m95
+1.6
7m98
+4.3
5 城山 正太郎
Shotaro SHIROYAMA
ゼンリン 7m80
-0.5
7m91
+0.1
× 7m91
+0.1
4 7m80
+1.2
× 7m74
-0.1
7m91
+0.1
6 橋岡 優輝
Yuki HASHIOKA
日本大学 7m90
+1.9
7m88
+1.1
7m52
-0.3
7m90
+1.9
8 7m59
+0.9
7m85
+2.5
7m89
+1.8
7m90
+1.9
7 小田 大樹
Daiki ODA
日本大学 7m34
+2.6
7m58
+1.3
7m71
+0.8
7m71
+0.8
2 7m81
+0.4
7m68
+1.3
7m83
+0.8
7m83
+0.8
8 山川 夏輝
Natsuki YAMAKAWA
日本大学 7m60
+0.9
7m70
+0.6
7m58
+2.5
7m70
+0.6
1 × 7m70
+4.9
× 7m70
+0.6
9 嶺村 鴻汰
Kota MINEMURA
富士通 7m56
+1.6
7m59
+1.3
7m45
+1.6
7m59
+1.3
7m59
+1.3
10 陳 銘泰
Ming-Tai CHAN
HKG 7m55
+1.0
7m47
-0.1
× 7m55
+1.0
7m55
+1.0

Men PV/棒高跳

 男子棒高跳びは、日本期待の荻田大樹(29=ミズノ)が、5メートル60で優勝した。

日本陸連ダイヤモンドアスリートの江島雅紀(18=日大)と、リオ五輪代表の山本聖途(25=トヨタ自動車)が5メートル50で続いたが、試技数の差で江島が2位、山本が3位となった。

長身193センチで注目されたスコット・ヒューストン(26=米国)は、5メートル40で4位に終わった。


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POS ATHLETE   5m00 5m20 5m30 5m40 5m50 5m60 5m70 MARK
1 荻田 大樹
Hiroki OGITA
ミズノ



×○

××r
5m60
2 江島 雅紀
Masaki EJIMA
日本大学


×○

×××
5m50
3 山本 聖途
Seito YAMAMOTO
トヨタ自動車

×○

×○
×-
××
5m50
4 スコット・ヒューストン
Scott HOUSTON
USA
×○


×-
××
5m40
5 ビクター・ウェリッチ
Victor WEIRICH
USA


×××
5m30
6 マレクシュ・アレンツ
Mareks ARENTS
LAT
×○

×××
5m30
7 エイリク・ドルベ
Eirik DOLVE
NOR
××○

×××
5m20
8 山本 智貴
Tomoki YAMAMOTO
日体大AC
××r
5m00