女子100メートルは、ミキアフ・ブリスコ(22=米国)が向かい風2・2メートルの中、11秒33で優勝した。 日本勢は土井杏南(23=JAL)が、11秒72で5位となったのが最高だった。 ◆ブリスコの話「今回の大会はわくわくしていた。日本に来て2週間、とても雰囲気が良く、楽しめた。スタートでは風がきつかったが、走り切れた。アメリカ代表チームに入って世界選手権に出たい。そのためには、タイムは特に考えず、良いレースをしたい。そうすればタイムは自ずと付いてくる。とりあえず、今は今年のことに集中する。その後に見返して、2020年に向かいたい」
女子200メートルは、イベト・ラリワコリオ(35=ブルガリア)が22秒55の大会新で優勝した。 リオ五輪400メートルリレー3走で金メダルのイングリッシュ・ガードナー(27=米国)は、23秒29で、4位に終わった。 ◆ラリワコリオの話「昨日、35歳になったばかり。20年競技を続けいる中で多くのことを学んだ。パフォーマンスをコンスタントに出すために、可能性を高めている。ガトリン選手が40歳近くになってもメダルを取れるのは、きちんと健康な状態を維持し、熱い思いがあるから。自分も東京五輪に出られたら、5回目の五輪で、すごく大きなこと。子どもたちの誇りになるので、健康で良いパフォーマンスを見せたい」
女子800メートルは、ノエリエ・ヤリゴ(33=ベナン)が2分3秒18で優勝した。 ◆ヤリゴの話「去年は2位だったので、今日の結果はとても良い。世界選手権の代表には決まっており、自国のためにメダルを取りたい。前回は9位だったので頑張りたい。日本は良い空気で食べ物もおいしいので、来年も来たい。東京五輪では決勝に残り、メダルを取れたらうれしい」
女子100メートル障害は、追い風0・4メートルの中、シャリカ・ネルビス(29=米国)が12秒70で優勝した。 サリー・ピアソン(32=オーストラリア)も同タイムだったが、12秒693のネルビスが、12秒699のピアソンをわずかに上回った。 ◆ネルビスの話「優勝できたが、改善点がある。ハードル間は良かったが、越えるところをもっとアグレッシブに行けていたら、もっと記録が伸びた。常に向上することを意識してやっており、一貫してパフォーマンスを出せば、世界選手権、東京五輪の代表になれると思っている。アメリカ代表入りは難関だが、入れば金メダルも狙えると思う」
女子400メートル障害は、リオ五輪金メダルのダリラ・ムハンマド(29=米国)が53秒88で優勝した。 ◆ムハンマドの話「今日のタイムにはとても満足している。世界新記録に向けた秘密の新しい取り組みがうまくいった。アメリカにはライバルが多く、世界選手権の米国チームに選ばれるだけでも大きなハードルだが、自信はある。まずはドーハに向けて頑張る。それが2020年につながると思っている」
女子3000メートル障害は、石澤ゆかり(31=エディオン)が10分12秒12で優勝した。 30歳の昨季からこの種目に挑んだ石澤は、いきなり日本選手権で優勝。この日も第一人者の貫禄を示した。
女子400メートルリレーは、日本(土井、山田、壹岐、三宅)が45秒01で優勝した。 日本はエース福島千里をアキレス腱炎で欠き、平凡な記録に終わった。
女子1600メートルリレーは、日本(岩田、松本、青山、武石)が3分33秒39で優勝した。 日本は奮闘したが、3分28秒91の日本記録には4秒余り及ばなかった。
女子走り幅跳びは、ブルック・ストラットン(25=オーストラリア)が向かい風0・2メートルの6回目に6メートル66を跳び、優勝した。 日本勢は秦澄美鈴(23、シバタ工業)が6メートル41の自己新をマークし、3位に食い込んだ。 ◆ストラットンの話「風が難しかったが、勝ててうれしい。今季の目標は自己記録の7メートル05を超えること。7メートルを跳べば、世界選手権、東京五輪でもメダルの可能性があると思う」
女子やり投げは、余玉珍(21=中国)が1投目に60メートル88をマークして優勝した。 先日の「木南記念」で64メートル36の日本新を記録した北口榛花(21=日大)は、60メートル00で2位となった。 ◆余の話「記録には満足してはいるが、良かった2投目がファウルになったのは残念だった。目標の世界選手権参加標準記録(61メートル50)を8月には突破し、代表になりたい。今回初めて日本に来たが、大好きになったので、来年の東京五輪でも代表になれたらすごくラッキーだと思う」
女子ハンマー投げは王崢(31=中国)が、75メートル27の大会新で優勝した。 77メートル68のアジア記録を持つ王は、5投目で2位のグウェンドリン・ベリー(29、米国)の74メートル09を逆転。そのまま逃げ切った。 ◆王の話「今日は73メートル以上出れば良いと思っていたが、75メートル27も出て自分でもびっくりした。新しいコーチとのコミュニケーションがうまくいっていることもあるが、日本に来ると食べ物もおいしく、気持ちが良い。そして、観客の熱意も感じて記録が出せたと思う。東京オリンピックについては、もう入場券を手に入れた。ベストを尽くせば良い結果になると思う」